非常勤講師の給料は中学校でいくら?時給額の相場と働き方についても紹介!
中学校の教員免許を持っている方の中には、非常勤講師の給料がいくらなのか気になる方もいらっしゃいますよね。
正規の先生は大変そうだけど、非常勤講師なら自分でもやれるかも!
そんな風に考えている方もいるのではないでしょうか。
私は、公立中学校の非常勤講師として数年間勤務してきました
非常勤講師に申し込もうかどうか迷ったときに知りたい大切な情報のひとつは、給料や働き方ですよね。
- 非常勤講師の給料形態は?
- いくらもらえるの?
- ボーナスはあるの?
- 週のコマ数や勤務地は選べるの?
- 働き方はどうなっているの?
各地域の教育委員会にもよりますが、私の勤めていた地域の給料は、時給2500円程度でした。これとは別に交通費が付きます。
一般のアルバイトと比べると、時給は高い方ではないでしょうか。
この記事では非常勤講師として勤務してきた経験をもとに、勤務実態を紹介します。
非常勤講師になりたいと考えている人にとって、働き方のイメージがわきやすくなりますよ。
- 中学校の非常勤講師の給料形態と給料額について
- 非常勤講師の働き方について
それでは、中学校の非常勤講師の給料についてご紹介します。
目次
中学校の非常勤講師の給料はいくらなのか?私の経験から解説
私は公立中学校に勤めていて、給料は時給制で約2500円でした。
給料額は各地域の教育委員会の規定によって違いがあります。
ちなみに教員の配置方法は正規の先生から始まります。
非常勤講師の任用依頼の連絡が教育委員会から来るのは、年度末の3月ギリギリになることがほとんどです。
退職した教員が再雇用のために、非常勤として優先して雇われる場合も多いです。
そのため、申し込んだけれども任用依頼がないというケースもありえます。
しかしいまは教員不足なので、非常勤講師の需要は高い印象です。
ちなみに週のコマ数や勤務校はどのように決まるのでしょう?
残念ながら、自分の希望時間などで決めることはできません
非常勤講師の勤務地や週のコマ数は自分の希望で決めることはできない
非常勤講師の週のコマ数や勤務校は、登録している教育委員会から連絡があります。
残念ながら自分の希望の時間で働けるわけではないので、思っていたよりも給料が少ないなんてこともありえます。
教育委員会から勤務の依頼があったとしても、提案されたコマ数で「納得できれば引き受けるし、そうでなければお断りする」ということになります。
勤務地についても、非常勤講師はあくまでも「人員不足の学校の補充」として任用されるので、人員不足の学校に割り振られます。
そのため少ないコマ数の場合は、2校の掛け持ちをお願いされることもあります。
私も2校掛け持ちしたことがありますが、経験上、その場合は「曜日別」で勤務することをおすすめします。
「午前はA校・午後からB校」のような働き方をしている講師もいますが、移動が大変で昼食もとれず、とてもあわただしそうでした。
教材研究(授業準備)の時間にも時給は発生するということです。
ボーナスについても、各教育委員会のHPを確認したり実際に問い合わせたりしましょう
交通費や社会保障費、任用形態の解説
給料のほかに、交通費が支給されます。
主に週の20時間以上勤務する場合は、健康保険・厚生年金保険・雇用保険などの社会保険に加入することになります。
- 週の勤務時間が20時間以上
- 賃金が月額8.8万円以上
- 任用期間の見込みが継続して2ヶ月超
- 学生ではない
週20時間以下のコマ数の場合は、国民年金と国民健康保険に自分で加入することになります。
また、どのように任用されるかによっても、任用期間が異なってくることがあります。
例えば体調を崩された先生の代わりに任用されたとしても、非常勤講師の場合はその先生が復帰されたらその時点で任用終了ということもあり得ます。
教員はいつ補充が必要になるのか分からないので4月に任用されなかったとしても、登録しておくと年度の途中で依頼の電話がかかってくることがあります。
各地域による時給の違いについて解説
各教育委員会のホームページを見ても、勤務条件がしっかり載っていない場合も多いです。
いくつかの主要都市の時給をまとめたので、平均相場がいくらなのか参考にしてください。
最新の情報は各教育委員会に確認してくださいね。
自治体 | 時給 | HP |
---|---|---|
札幌市 | 2,884円 | 札幌市教育委員会 |
東京都 | 1,880~3,360円 (経験年数による) | 東京都教育委員会 |
横浜市 | 2,548円 | 横浜市教育委員会 |
名古屋市 | 2,829円 | 名古屋市教育委員会 |
大阪市 | 2,890円 | 大阪市教育委員会 |
時給の平均相場は約2500円~3000円といえそうですね。
ところで非常勤講師の働き方はどうなっていますか?
基本は授業がある日が勤務日になります
中学校の非常勤講師の働き方と給料との関係紹介と感想
勤務日は基本、「授業がある日のみ」です。(私の勤めていた教育委員会の場合)
年間の勤務日数を見ながら、管理職(主に教頭先生)や学校事務と相談しながら勤務していきます。
私の場合、基本は授業にのみ集中していました。
ただ、部活動の顧問を持たされた、担任を持たされたという話も聞いたことがあるので、最初の校長面接の際に詳細をしっかり聞くことをおすすめします。
行事期間は給料が発生しない
給料が発生するのは授業がある日が基本ですので、休みの日以外にも、体育祭練習期間などで授業がない行事の日も勤務日にはなりません。
テスト期間については、管理職・学校事務と相談して決めるケースが多いです。
学年で担当教科をしている教員が自分だけなら、自分のペースで採点・成績業務をすることもできます。
しかし、学年に何人か正規の先生がいる場合は、採点・成績業務などのすり合わせをしなければいけない場合があります。
勤務時間外であっても、正規の先生たちが手の空く時間まで待たなくてはいけないこともあります。その場合時間外手当は発生しません。
長期休みは給料が発生しない
ゴールデンウィーク・夏休み・冬休みなどは勤務日ではないので、給料が発生しません。
そのため、兼業をしている非常勤講師も多いです。
特に夏休みはほぼ勤務日がないので、計画的に収支を考えていく必要がありました。
プライベートな時間は多いので、それをメリットととるかデメリットととるかは人それぞれでしょう。
正規の先生は、土日も部活で休みなく終電で帰っているようなので、とても体力のいる仕事だと感じます。
私自身は、朝から子供たちに会えて、教科を教えることに集中できる今の生活スタイルはけっこう気に入っていました。
塾講師の場合は、夕方から夜勤務がメインになるので、朝から働けるというのは生活リズム的にもありがたかったです。
まとめ
- 公立中学校の給料は時給で、約2500円~3000円(勤めたい地域の教育委員会に問い合わせる)
- 非常勤講師の週のコマ数や勤務地は登録している教育委員会から連絡があるため、自分の希望の勤務地や時間数で働けるわけではない
- 主に週の20時間以上勤務する場合は、健康保険・厚生年金保険・雇用保険などの社会保険に加入することになる
- 基本的に勤務日は「授業がある日」のみで、行事の日や長期休みにお給料はもらえない
以上、中学校の非常勤講師の給料についてお届けしました。
非常勤講師の働き方は正規の教員と比べると自由さがあり、それがメリットでもありデメリットでもあります。
非常勤講師に興味のある方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。